春本番
山野草の庭も芽出しの最盛期になりました。
昨年大きくなりすぎて株分けし、半分をお隣に貰っていただいたシラネアオイ。どうも10本立ってきそうです。花はどれほど着くか判りませんがまたすぐ株分けしないといけなくなりそうです。
ハッカクレンはヤブレガサではなく唐笠お化けです。
ウラシマソウも見るたびに伸びています。
こちらに来た時に1本だか2本だか買ったサクラソウは今やちょっと数えられなくなってきました。これは一部です。
ギンバイソウの新芽は毒草っぽいけど、茎は意外と美味しいです。もう食べたりしませんが。
ヤマシャクヤクは今年も蕾を着けてくれました。
カタクリやヒゴスミレはもう咲いています。
近所のスミレも早いものは咲き出しました。この辺りで一番早く咲くアオイスミレ。
昨年、花が終わってから見つけてすごく悔しかったフイリヒナスミレ。今年はバッチリ見ることが出来ました。あぁ見られて良かった!この一年生き延びてこられたことに感謝です。
イブキスミレは淡い色合いがとても良い花です。
13日に買い物へ行った帰り立科町の津金寺へ寄ってみました。カタクリ、アズマイチゲが見事に咲いていました。
小さなヒメニラも咲いています。
キバナノアマナも何本か咲いていました。伊吹なんかだとスター級なんですが、ここでは誰も注目してないみたいでした。
じっくり見たいけど、この日は気温が高くて車の中には買ってきたお肉が載せたまま。後ろ髪をひかれる思いとはこのことだと思いながら帰りました。
16日、もう一度津金寺へ行ってきました。桜が綺麗です。
カタクリはほぼ終わっていましたが、それでもまだまだピンクの地平線が見えます。
ニリンソウが良い感じになって来てました。
この石段は手で切り出したんでしょうかねぇ。
ここのヤマシャクも蕾でした。花の頃また来たいと思います。
おー、トガクシショウマです。野生のものは見られそうにないのでじっくり見てきました。
早春の本沢
各地の桜便りが届きますが長和町はまだまだ梅が見ごろです。そんな長和町の早春の本沢を歩いてきました。お目当ては昨年見つけたハナネコノメの群落です。昨年は時期がやや遅く葯が外れてしまっていたので少し早くても取り敢えず見てこようと行ってきました。
到着するとなんと満開!来てよかったぁ。
上の方にも沢山咲いています。
隣にはツルネコノメ(多分)の群落もありました。
混じって咲いているところもあります。
河原に降りてみました。
ニッコウネコノメソウ(多分)も咲いていました。
今年は苔を覚えようと決めたのですが難しくてなかなか思うように進みません。
胞子体をモリモリ食べている幼虫がいました。
ジャゴケの雌器床というやつかと思います。キノコが生えているかと思いました。
スミレも探して見ましたが咲いていたのはアオイスミレが一株だけでした。
今年の冬は寒くて雪が降ると融けなくてなかなか出掛けることが出来ませんでした。そのため物凄く久しぶりの更新になってしまいました。
虫草(ちゅうそう)リウムもしくはCordyrium(コルジリウム)
「虫草リウム」というのは苔リウムに冬虫夏草を組み合わせたものに付けた私の造語です。もしくは冬虫夏草Cordycepsとariumを合わせてCordyriumもありかなと思います。※やはりCordyriumはあまりよくありませんね。CordariumかCordycepariumか? う~ん、どちらもゴロがよろしくないね。1月23日追記。
数年前からクチキムシツブタケ(Perennicordyceps cuboidea)の培養を研究していて、昨年から確実に寄生させることが出来るようになったので試しに虫草リウムに仕立ててみました。以下、昨年育てた虫草リウムの記録です。
1月19日。寄生させた甲虫(キマワリ)の幼虫。虫に見えますが中はキノコに置き換わっていて当然動いたりはしません。キノコが虫の着ぐるみを着ている感じです。
木の枝を切り株に見立てて切り取り、根元の部分に寄生された幼虫を入れる穴を空けました。
適当なガラス容器に培養土を入れ、その上に切株をセットします。
周りに苔を配置したら完成。なかなか良い感じに出来ました!
1月25日。窓辺に置き、スプレーで水やりを続けて1週間、早くも幼虫の各節から白い菌糸が噴き出してきました。
3月19日。長野に行っている間、虫草リウムの水やりを家内に任せていました。久しぶりに自宅へ帰って虫草リウムを見たら子実体が伸びていました。電話で家内からは白いのが出てきたよと聞いていましたが実際に見ると感激でした。
3月23日。この辺りからぐんぐん伸び始めました。家内もずいぶん愛着が湧いてきたようでペットを育てているような感覚らしいです。
3月25日。深度合成をしてみました。
3月29日。この頃は毎日目に見えて伸びていきます。
4月11日。子実体の長さが完全に幼虫を超えました。
6月14日。長いものは幼虫の倍ほどになり老塾してきました。思った以上に長期間楽しめるものになりましたが結実には至りませんでした。本種は野外では年を越すので上手く管理すればいずれ結実も見られるかも知れません。
思った以上に楽しいものになりました。今シーズンは昨年より多く培養出来たので色々仕立ててみようと思います。
虫倉山へ行ってきました
長野市中条の虫倉山へ不動滝コースで登ってきました。不動滝と登山口を過ぎたところにトイレ(閉鎖中)と駐車場がありました。
名勝、不動滝の案内。少し雪が積もって寒々してます。
登山口も立派な案内が出ていました。
お約束の熊出没注意。この絵は羆だね。ツキノワグマは真っ黒。
杉の植林を抜けて滝の上部にでます。雪の上の足跡が凍ってツルツルなので踏まれていない雪の上を歩きました。
なかなか急な坂だなぁと思っていたら金倉坂と名前が付いてました。
尾根に出ると左から登山道が合流してきました。
右は尾根沿いに進むと東屋がありました。
尾根は左がカラマツ植林、右がミズナラ主体の雑木林です。
小川村へ降りる道がありました。日本紀という地名があるんだねぇ。
左側の木の間から雪山が見えてきました。戸隠方面でしょうか。
痩せた尾根を進みます。溶けて固まった雪が滑ります。
左側はかなり急に切れ落ちています。
なかなか立派なブナがありました。
左手の視界が開けました。土地勘が全然なくて判りませんが、高妻山とか戸隠の方向かなぁ。
山頂の手前に一服むしくらというところがありました。正面は鹿島槍かな。
虫倉山山頂に着きました。風も無く良い天気です。
北アルプスが良く見えます。穂高、槍方面は遠いのでトリミングしました。
真ん中は白馬鑓かな。
多分、戸隠方面。
その右は白根山とか四阿屋山かなぁ。
さらに右手、佐久方面を見ると千曲川沿いに霧が溜まっています。
さぁ帰ろう。帰り道、途中の東屋でお昼を食べていると越冬前のタテハチョウが飛んできて雪の上に停まりました。ヒオドシチョウかな。そんなところは寒いだろうに。
築北の四阿屋山(あずまやさん)へ行ってきました
11月5日に行きましたがブログの更新が随分遅くなってしまいました。山頂付近がブナ林で、以前から気になっていた山なのに家から少しだけ遠いということでなかなか登る機会がありませんでした。今回は長和町・青木村の道の駅プレミアム付商品券の青木村での使用分2000円が残っていたため青木村の道の駅へ行く必要もあって行ってきました。
コースはネットで調べた最短の刈谷沢登山口から登りました。篠ノ井線の坂北駅前から東南東方向へ向かうのですがなかなか道が判りにくいと思います。ナビに設定したマップコードで無事たどり着けたので私が使用したコードを書いておきます。
マップコード:177 304 056*76
上のマップコードで防獣柵に着きます。ここを開けて更に進みます。
舗装された林道を車で進み、途中にある中村コースの登山口を通り過ぎると刈谷沢の登山口に着きます。
道路の右側は東山展望台となっていました。ここに車を停め左手の登山口から登ります。
登山口には「最短コース」と書いてあります。良い響きですねぇ。
乾燥した松林の急坂を登っていきます。
すぐに左から中村コースが合流してきます。写真は通り過ぎてから振り返って写したところです。
カエデが綺麗な色になっていました。
山頂の手前に展望所がありました。登山口の展望台と同じ方向のようですが少し高いぶん北アルプスが綺麗に見えています。
展望所を過ぎると道の左に今回の目的でもあるブナ林が現れました。なかなか立派なブナが生えています。
山頂に到着、見事なブナ林が迎えてくれました。
ナメコも出ていましたが傘が開いたものはホコリ臭い感じで苦手です。
ブナ林を眺めながらお弁当を食べもと来た道を戻りました。
帰りは青木村の道の駅でお米を買って帰りました。
宮沢口から独鈷山に登ってきました
久しぶりに上田市の独鈷山へ行ってきました。前回は中尊寺近くからの前山コースで登ったので今回は南側の宮沢コースで登りました。このコースは前回山頂でお会いした方から聞いて一度行ってみようと思っていました。
前回の記事はコチラです。
254号(和子バイパス)を内村川沿いに西へ進み、平井寺トンネルの三差路を過ぎて1.5Kmほどで右折、虚空蔵堂を過ぎると登山口の案内がありました。
真田信忠屋敷跡とあります。
クマが出るゾとキノコ山だゾの注意セットが出ています。
すぐにゲートがあり、ゲートの手前に駐車スペースがあります。ゲートを開け車で進んでもすぐに行き止まりになります。
行き止まりは駐車スペースがありますが、歩いたほうが面倒がなかったなと思いました。ここから登山道になります。
小さな滝がありました。
小さな滝と思ったら上から見ると意外と大きくて岩盤の上を滑るように流れていました。
鳥居に目を取られついそちらに進んでしまいましたが、帰りに見たら木に→へ行けと書いてありました。ここは流れを渡って左岸へ行ってください。
左岸沿いはビニールテープが延々と張られています。
道が崩れているので右へ回り込みます。
ようやくテープが無くなりました。余程酷い茸泥棒の被害があるんでしょうね。地権者にしたら堪らないと思います。
ケヤキの大木が岩を掴んでいました。
道沿いに干支が設置されていて、酉のあたりからかなり激しい急坂になります。
酉から戌までが随分遠く感じました。
カラマツの植林に入ると稜線が見えてきました。
沢山湖コースとの分岐がありました。
綺麗なムラサキシキブの実が成っていました。
ミスミソウがありました。春にまた来てみたいと思います。
稜線に到着。ガスが出てきました。
ここからはすぐに山頂です。
山頂です。深く考えず正面に見えた箱の中に100円を入れ頭を下げましたが、帰ってから写真を見たらコレは干支の置物が設置されているだけで本来の祠はその後ろでした。
前回来た時はぐるりと絶景の山頂でしたが、この日は美ヶ原方面が僅かに見えているだけでした。台上は雲の中です。
山頂の岩場に菊が咲いていました。リュウノウギクとかでしょうか。
イワレンゲの花がまだ残っていました。いい加減に写したら酷いアトピン。
お弁当を食べたら来た道を戻ります。帰りは落ち葉で滑るし、下までずっと見えるのでちょっとおっかなびっくり。
往きには気づかなかった大きなブナがありました。
間もなく終点、往きに間違えて通ってしまった右岸の道。獣道ですな。
それに比べて左岸側のなんて歩きやすいこと。
田口峠を歩く
県道下仁田―臼田線の最標高地点にある田口峠を歩いてきました。この田口峠は分水嶺にも関わらず県境ではないというちょっと面白い峠です。もちろん私の居る近くでも和田峠、大門峠など分水嶺が県境でないところはいくらでもあります。ではなぜここが特別なのか?地図を見ると長野県の西端、群馬との県境は埼玉を含めた3つの県境が接する三国山(三国峠)から北へぶどう峠、十石峠、余地峠と分水嶺=県境稜線という感じで続いています。ところが余地峠を越えたところで県境が急に折り返し、そして荒船山あたりで分水嶺に戻ります。この突然向きを変える県境の長野県側にあるのが田口峠です。
トンネルの群馬県側(長野県内だけど)に田口峠の立派な標がありました。妙義荒船佐久国定公園と書いてありました。
群馬側は車が停め難くそうなので戻って手前に停め歩いて峠に向かいます。川沿いに歩いて行きます。この流れは千曲川の源流の一つで、トンネルの向こうは利根川に流れます。
トチの大木が聳えていました。
トンネルの手前、ガードレールの切れたところから左に入っていきます。
すぐに右から来ている道に入ります。
以前は整備されだろう跡があります。
トンネルの上あたりに出ると少し視界が開けます。正面の奇岩は兜岩山方面でしょうか。
このあたりはクリの大木と立ち枯れが目立ちました。
左へ尾根沿いに歩いて行きます。
ときどき赤テープが出てきますが、しっかりした尾根を辿って行くので迷うことはなさそうです。
右前方から道が昇ってきました。
旧田口峠とあります。へぇ、国土地理院の地図にはないけど、旧道はここを通ってたんだねぇ。
分岐点に立派なブナが立っていました。
尾根をそのまま進んでいきます。
足元に綺麗な葉をしたフイリフモトスミレが沢山生えていました。
これはハナイグチかな。私は食べないけど、好きな人は多いみたいです。
尾根は1,250ⅿ付近で右へ曲がりますが、斜め左へ進んで1,264.9mのピークに行ってみます。
ピークに着くと墓標のようなものがいくつか見えます。
こんなところにお墓?と思ったら三角点でした。一番左の三角点です。「基本」、「四等三角点」と書いてあるのかな。
真ん中のです。「三角?」、「山?」。
一番右です。「山?」、「一〇一」、「???}。どれも私には読めませんがなかなか風情のある三角点でした。
もとに戻って尾根を右へ辿ります。下りになります。
自然歩道とありました。
ずいぶん可愛らしい花火のような花が咲いていました。アサマヒゴタイでしょうか。
道標が落ちていました。あぁそうか、星尾峠まで歩いて行けるのか。
痩せた岩尾根になってきました。
右側は絶壁で木立が少ないので多少視界が開けます。八ヶ岳が見えていました。
八ヶ岳の東に見えるのは御座山?
尾根の左手には荒船山らしきものがちらちら見えますが木が邪魔でなかなかはっきり見ることが出来ません。
今日の終点、1,263mのピークが見えてきました。
到着、苔に覆われた三角点がありました。では戻ることにします。
帰り道、岩尾根を過ぎたところで石仏に気が付きました。
食べられそうなキノコが出ていました。
1,264.9mピークとの分岐まで戻ると道標が落ちているのに気が付きました。
食べられなさそうなキノコ。
これはムキタケかな。
お天気も良く、苔むした三角点とか古い石仏もあったりして忘れられた登山道や旧道の雰囲気を味わえる楽しい山行になりました。