Ikarexにモルトを張りました
フィルムカメラの話です。
Ikarexというのは1970年代のドイツ製フィルムカメラです。私のは35sのTM(スクリューマウント)というモデルです。
このあたりのデザインがゼブラなレンズにとても似合うと思ってます(ちなみにこの写真はTZ85で適当に写したのをGoogle Nik ColectionのAnalog Frex Pro2で編集しました)。
このほぼジャンクなイカレックスにモルトを張りました。張替じゃなくて、張りましたというのは購入時にモルトが張ってなかったので。モルトというのはカメラの裏ブタとかミラーが上がった時の接触面に貼ってあるウレタンです。光の内反射を防ぐとか緩衝材とかだそうです。
今回は裏ブタの上下の溝にモルトを張りました。やってみて思うところがいくつかあったので書いてみました。
今回購入したモルトプレーン。裏側に糊がついているタイプです。これを溝の幅に合わせて切り張っていきます。
出来上がりはこんな感じ。
ということで思ったことを箇条書きにしておきます。
1.なんといっても糊つきを買ったのが間違いだった。
溝に入れるとき、切り口の糊がくっついて思った以上に上手く入らない。エタノールを塗るのですが、あっちにくっつき、こっちにくっつきになります。両面テープを細く切って先に溝に貼ってから、糊なしのモルトを入れたほうがやり易いかもしれない。ピンセットは必需品。糊つきのモルトを溝の幅より広めに切って入れるなんて私には無理。
2.エタノールは少しずつ塗りながら。
一気に塗るとすぐに乾いてしまう。3cmくらい塗っては張って行くのがやり易かった。つまようじの先にティッシュを切ったものを巻き付けて塗りました。
3.糊つきのモルトプレーンはカッターで切れる。
これだけは糊つきのほうが切りやすいかも。台紙がついているのでウレタンが逃げにくいようです。普通のカッターで問題なく切れます。一度に切るのではなく、まずウレタン部分を切り、次に台紙を切る感じが良いと思いました。
モルトを張る前は裏ブタを閉めたときに”カチャン”というような金属的な音がしていましたが、張った後は”ポコッ”という感じに変わりました。おぉ、そういえば昔はこんな音だったとちょっと感動!