粒マスタードを作りました
月曜日、晴天続きだしそろそろセイヨウカラシナ(西洋辛子菜)のタネが実った頃かと近くの河原へ行ってきました。おー、あるある。今年は久しぶりに粒マスタードを作ることにします。セイヨウカラシナはこのあたりでは桜が満開の頃に間延びした菜の花のような黄色い花が咲き始める草でどこにでも生えているように思います。
薄茶色のトゲトゲしたのがカラシナのタネです。穂先を袋に突っ込んで手でしごいてやれば鞘がはじけてタネがパラパラと落ちてきます。なのでもし採るなら晴天で乾燥しているときをお薦めします。濡れている時は後始末も大変だと思います。
紫っぽいのはまだ乾燥していない鞘です。中は実ってるようですが鞘がはじけないので採りにくいです。
Tシャツでやっていたら暑いしアチコチ痒くなってきたのですぐに止めました。あんまり沢山採ってくると後が大変だし。
セイヨウカラシナはタネも簡単に採れるし粒マスタードも簡単に作れますが、採ってきたタネを掃除するのが一仕事です。鞘のカスのような小さなゴミやタネと同じくらいのカメムシの幼生を取り除かなくてはなりません。鞘のカスは水で簡単に分離できそうに思いますがやってみるとそうはいきませんし、水洗いするとまさに「濡れ手に粟」状態になってしまいます(私の実体験)。
今回はたまたまタネをプラスチックの器に入れたら静電気でゴミや未熟なタネが縁にくっつきました。あれ、これはいいんじゃないか?
ティッシュでゴミを拭き取ってタネをかき混ぜてやるとまた縁にくっついてきます。何度か繰り返していたらかなり綺麗に取り除くことができました。
あとはじっと待っているとカメムシがモゾモゾと動き出すのでスプーンでそっと取り除いてやりました。小さくても刺激すると多分臭いので指で摘まんだりしないでスプーンのようなものでそっと掬い取るのが良いと思います。結局3頭出てきました。
ゴミ掃除の終わったタネは85gありました。ここまでくればもう簡単、酢に漬けてつぶすだけです。今回使った材料は以下の通り。市販のに比べるとめちゃシンプル。
カラシナのタネ、リンゴ酢、塩、蜂蜜。
まずはガラス瓶を煮沸しておきます。瓶に掃除したタネを入れ、そこにリンゴ酢を140cc入れて3日間放置しました。ヒタヒタというより酢がかなり多めに見えます。
3日目の状態。まだ少し酢が多いように見えますが。
すり鉢に入れて潰していきます。なかなか目に来ます。玉ねぎをみじん切りにし続けてる感じ。取り出した瓶はこの間にもう一度煮沸しておきました。
少し硬い気がしたので少しずつ酢を加えました。結局15cc追加しました。塩も味を見ながら3g入れました。あと蜂蜜は小匙一杯くらい、というか丁度それくらいしかなかった。
煮沸しておいた瓶に戻したら完成! 以前作ったときはフードプロセッサーを使いましたが、今回は量が少なかったのですり鉢ですりました。このほうが辛みが出たように思います。
などと粒マスタードを作っていましたが、ものすごく良い日なのに家に籠っているのも嫌だったのでムシャクロツバメシジミを見に行ってきました。
草むらの中にいたので草の隙間を縫って撮影、ゴルゴになった気分。
こっち向いて止まるんかい!
やっと写しやすいところに出てきてくれました。
白い蝶がフワフワと飛んで来たので新川にウスバシロチョウが!とびっくりしたらホソオチョウでした。
それにしても植物も昆虫も外来種ばっかし!