往く夏を惜しむ
信州の庭もいよいよ盛夏~晩夏の花になってきました。この季節のスターはなんといってもレンゲショウマ。大好きな花です。
レンゲショウマの花の上に居たエグリトラカミキリ。
敷地内に自生しているツリガネニンジンは小さな株ばかりだったので昨年3株を庭に移動したら今年は3株とも咲いてくれました。
フシグロセンノウも咲き始めました。これも庭で咲いていますが植えたものではなくて一人生えしたものです。
玄関前に自生しているエゾスズランは今年も咲いてくれました。スズランといってもスズランの仲間ではなく蘭です。スズランの方が蘭の仲間ではなくてエゾスズランが蘭というややこしいことになってます。背景はコンクリート。
フェンネルも咲き始めました。タネをハーブティーにするのが気に入ってます。
庭に来るカミキリがヨツスジハナカミキリからアカハナカミキリに代わりました。オトコエシの花が気にっているようです。
ナツツバキの葉にノコギリカミキリが止まっていました。夜、明かりに来るとGさんみたいですが昼間に見ると割とカッコイイ。
エゾゼミ。
このところ雨の日が多いですが、止み間に町内の仏岩へ行ってきました。国道沿いに駐車スペースがあるので車を停めて歩いていくと予想以上に距離がありました。
大きな岩が見えてくると左手に休憩所があります。ここは風通しが良くて涼しかった。
仏岩へは右へ進すすみます。途中いろんな巨岩が出てきます。ボルダリングが出来そうです。
仏岩へは岩を三つ登りますが鉄梯子が掛かっているので大丈夫。途中の岩の上にイブキジャコウソウが生えています。葉に触れて匂いを嗅ぐとまさにタイムです。
一つ目、二つ目の岩にはツメレンゲが生えていました。修行僧みたいでなかなか良い雰囲気です。
ほかにもSedumの仲間が生えていました。
最後の梯子、これを登るとてっぺん。
着きました。なかなかな景色です。写真正面は車山、左は蓼科です。鉄の篭で囲われた宝篋印塔がありますが、よくこんなとこに作ったもんだ。
岩の周りの植生は少し変わっていて面白いです。
イワヒバ。
蕾はミツバベンケイ?
花が終わっているのはベンケイソウ?
ウメガサソウ。
黄色いママコナはタカネママコナかな。
オケラ。
キノコもいろいろ。
前日の雨で汚れているタマゴタケ。
帰り道、とうとう雨が降ってきました。傘を差しながら降りていくと、あれ? うわー! 往きは気づかなかったカリガネソウの大群落。素晴らしい大群落です。
雨の中、しばし呆然と眺めてしまった。
凄く変わった形の花でオシベが花の上に突き出ています。
どうやって受粉するのかと思いますが、うまくできていてクマバチがやって来て花に止まるとオシベがカクンとハチのほうに倒れます。動画で写したかったけど傘を差しながらでは無理でした。
先週まで庭に出ていた冬虫夏草が姿を消してしまったのでもうシーズンも終わりかなと思っていましたが、またハチタケが出ているのに気が付きました。玄関先なので見落としていたのではなくて最近出てきたと思います。
まだあるのならと近くの渓へ探しに行くことにしました。
朽木に生えるのを一種類しか見てないのでもう少し見つけたいところですがなかなか見つかりません。
青いキノコ。すごい色だね。
地面から怪しげなキノコ。
お?と思ったら木の実から出てるキノコのようです。
あ!ありました。やはり最初の一本はカメムシタケ。
近くにもう一本。これはハチタケかな?
落ち葉をどかすとやはりハチタケでした。またそっと落ち葉を掛けておきました。
すぐ近くにまたありました。これもハチタケかなと落ち葉をどかします。暗くてよく判りませんがどうやら蛹から出ているようでした。
ちょっと変なのを見つけました。
落ち葉の中からカメムシが出てきたのでカメムシタケのようです。キイロカメムシタケでしょうか。先端はなにかが食べているかもしれません。
少し移動して探すとまたカメムシタケを発見。これもあまり赤くないです。
落ち葉をどかすと立派なハサミを付けたカメムシが出てきました。またそっと落ち葉を掛けておきます。
さらに移動。やはりここでも最初はカメムシタケ。これも黄色で先端が変形しています。
ずいぶん細いのが出てたので掘ってみたらクルミから出ているようでした。
落ち葉の上にもいろんなキノコが出ています。
ようやく苔からいかにもって感じで出ている冬虫夏草を見つけました。
掘ってみましたが暗いしよく判らない丸い塊から出ていたので持ち帰って掃除することにしました。
どうやらイラガハリタケのようです。照明器具が無いので白バックは諦めスマホの上に置いて写してみました。
続いて落ち葉の中から随分細くて白いのが出ているのを見つけました。いよいよ暗いのでこれも持ち帰って見ることに。
どうやらハチから出ているようです。先端がはじけてますがハチタケ?
沢を登っていくと朽木が増えてきました。
あ、やっとあった! 小さいけど朽木生のヤツです。
少しだけナイフを入れたつもりでしたがポロッとはがれてしまいました。そっと戻して撮影。宿主は菌糸にすっかり巻かれています。クチキフサノミタケかクチキムシツブタケ?
取れてしまったので持ち帰ることにしました。
子嚢殻が裸で出ているように見えるのでクチキムシツブタケ? 若しくは宿主がすっかり菌糸に覆われているし小さいのでコトナミツブハリタケというヤツ? まぁそのあたりということで。
帰り道に見かけた花。オオキツネノカミソリでしょうか。