天然に

愛知県の自宅と長野県長和町を行ったり来たりの二拠点生活をしています。主に信州の風景、花、虫などの写真を載せたり、山での暮らしを書いています。

30㎜マクロ(SEL30M35)とフィッシュアイコンバータ(VCL-ECF1)

 NEX-6が予想以上に気に入ってしまい、Flektogon2.8/35を着けっ放しというのもなんだかなぁと専用のレンズを買いました。もともと壊れたコンデジの代わりに使うつもりだったので16㎜か20㎜のパンケーキレンズを買おうかと思いましたが、私は虫や花をよく写すために接写ができないと困るということで、小型軽量で広角の30㎜マクロに決めました。ただ、30㎜といってもAPS-CNEX-6では45㎜相当の準標準域になってしまうので、山の景色も撮りたい自分としてはこれも困りどころです。で、ネットの口コミなど見ていたらVCL-ECF1という純正のフィッシュアイコンバータが出ていて、このレンズにも装着可能らしいのでこちらも購入することにしました。いずれも中古なのでNEX-6を購入するときに手放した単焦点レンズ1本の代金でボディともども賄えました。

 NEX-6に30㎜マクロを着けたところ。

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 実物を見ずに買ったのでもっと小さいと思っていたからちょっとショック。こんなに出っ張るとは思いませんでした。専用のフードとキャップを着けるとかなり長くなります。かさばり具合はFlektogon2.8/35と変わらないなぁ。それでも凄く軽いので持ち歩くのは随分楽になると思いますが。

 Flektogonを着けたところ。

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 30㎜マクロ(左)とFlektogon2.8/35(マウントアダプタ付き)。レンズ前玉の大きさがかなり違います。30㎜マクロの方は中心の1㎝くらいのところがレンズ。安いコンデジ並みの大きさですが素晴らしく軽いです。

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 フィルター径が49㎜なのでPENTAXで使っていたフジツボフードを着けてみたら良い感じになりました。ケラレもなかったのでこっちを使うことにしました。

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 フィッシュアイコンバータです。このキャップは使えないレベルですぐ外れます。

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 30㎜マクロにフィッシュアイコンバータを取り付けたところ。でかいなぁ。

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 近くの森へ持ち出してキノコなど写してみました。

 開放で撮ってみましたが、ふわっとしたファンタジーな写真にはなりませんでした。

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 Flektogonで写したふわふわのキノコ写真はこちらにたくさん載せたので、良かったらご覧になってください。
blackvespa.hatenablog.com

  9まで絞ってみました。ふわふわにならないなら絞ってきっちり写したほうが良さそうです。

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 13まで絞ってみました。いっそこれくらい絞った方が良いかな。

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 トリカブトが咲いていたので開放で写してみました。玉ボケは期待できないね。

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 9まで絞ったら余計ごちゃごちゃしてしまいました。

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 以前に見つけたウスゲクチキムシタケ(?)を見に行ってみました。Flektogonだと厳しいマクロ域は本領を発揮してきっちり写ります。

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 フォトジェニックなベニテングタケを見つけました。ここはほぼミズナラの純林ですが、左端のようにたまに白樺が生えています。

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 13まで絞って写してみました。このレンズでキノコを写すときは広角ならではの深い被写界深度を使った撮りかたが良いのかなと思います。

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 ほぼ同じ位置からフィッシュアイコンバータを着けて写してみました。絞りは同じく13です。

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 苔の上に出ていたキノコ。これもフィッシュアイコンバータを着けて写してますが、キャップが本当に外れやすくてとてもじゃないけど野外で持ち歩けない!気にせず歩いていたら30分も経たないうちに落とす自信があります。

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 30㎜でマクロという面白いレンズです。もう少し鏡胴が短いと素晴らしく良かったと思いますが、軽いし風景を撮っていてそのまま等倍までいけるし、キノコのように立体的な被写体もぐっと絞って広角ならではの写し方ができます。いつも山の中で写真を撮る自分には軽いボディと合わせてとても使いやすい組み合わせになりました。フィッシュアイコンバータは持ち歩き方を考えればこれも便利に使えると思います。画質が問題になるような写真など撮れない私には丁度良い相棒になりそうです。この組み合わせで写した風景を前回の記事に載せてますので宜しければこちらもご覧ください。30㎜マクロ単体とフィッシュアイコンバータを着けたときの双子池の写真があります。

blackvespa.hatenablog.com

 これまでNEX-6で常用にしていたFlektogon2.8/35と比べると画角は僅か 5㎜の違いですが、APS-Cで使用すると30㎜の方は標準よりやや広角、Flektogonはやや狭い感じでスナップなどは30㎜の方が使いやすいです。接写能力は等倍までいける30㎜マクロが圧倒的ですが、Flektogonもかなり寄れるのでキノコや花は余程小さくなければ私的には良い勝負。明るさは3.5と2.8で数値的にはどちらも大したことありませんが、ボケは圧倒的にFlektogonの勝ちかな。それでもAFで便利そして遥かに軽いということで、30㎜マクロの方がFlektogonより出番は多くなりそうな気がします。