荒船山へ行ってきました
佐久市の東、下仁田町との境界にあるテーブルマウンテン、荒船山へ行ってきました。
国道254号を東に進み内山トンネルの手前を斜め右に旧道へ入り内山峠へ向かいます。峠に登山口と駐車場がありました。
駐車場の奥を右手へやや下る感じで歩いて行きます。日陰は寒くて地面の土がコチコチに凍っていました。
日向に出るとこれから向かう艫岩(ともいわ)が見えてきます。
痩せ尾根をゆるゆると上り下りしながら進んでいきます。
左側は凄い急斜面で遥か下まで落ち込んでいます。
霜なのか霧氷が落ちたのか地面が白くなってきました。
艫岩がなかなか近づいてきません。木の表面が白くなっていますが、樹霜というものでしょうか。
枝先の霧氷が朝日にキラキラしています。
あたり一帯のクマザサだかスズタケだかが枯れています。近年花が咲いたんでしょうね。霧氷が付いていました。
なかなか立派なブナが出てきました。ここで中間地点くらいか。
岩肌に洞穴がいくつも見えてきました。
修験道の道場跡だそうです。
魚のアブラ鰭のように見えるのがこれから登る最高点の経塚山。
左手の視界が開けました。浅間山が綺麗です。
ブナとミズナラの林です。
ようやく艫岩が近づいてきました。
一杯水に着きました。
道が艫岩への登りになりました。よくこんなところに道を作ったものだと思います。
登りきると平らな林。まさにテーブル台地。なんて気持ちの良いところでしょう。
道の左にのぞくなキケン。すぐ横は艫岩の絶壁です。
なるほどこれは危険です。
避難小屋に着きました。
小屋の左手が展望台になっています。正面は浅間山。
左は艫岩の絶壁。
避難小屋の前を右へ降り返すように経塚山へ向かいます。途中、皇朝最古修武之地という案内がありました。読んでみるとなかなか興味深いことが書かれていました。写真では判りにくいので抜粋しておきます。
『信州にある建御名方神が、寒さが厳しく、海もない信州では、天照大神の命による「野菜、魚以外は殺生して食してはならない」とのことでは生きていけない。そこで、猿・鹿を食べても良いかと聞きに訪ねたところ、天照大神は「ならぬ」との返事でした。そこで、温暖な平地で、海にも出られる関東の地へ領地を拡大するべく戦の準備を始めました。この事を知った、経津主神(香取神宮)と建御雷之男神(鹿島神宮)は、建御名方神を迎え撃ちにするべく、信州境にあるこの地へ赴き、陣を構えた。名だたる軍神たちが戦いを起こせば国が荒れることを心配した天照大神は、孫であるニニギをこの地へ使わせ、3神の和議を結ばせた。』と書いてあります。古事記には国譲りと平和的な表現がされていますが、高天原の神々に従わない人々は苛烈な締め付けにあっていたのでしょうか。
閑話休題。
クリンソウの群生地という案内がありました。これは是非とも花の季節に来てみたいところです。
星尾峠への分岐点。
艫岩からずっと平坦な道を歩いてきましたがここから経塚山への最後の登りです。わずかに雪が残っているように見えますが実際はツルツルに凍っています。
荒船山最高点、経塚山山頂に着きました。周りは木立なので展望はありません。帰りも同じ道で内山峠駐車場まで戻りました。