虫草(ちゅうそう)リウムもしくはCordyrium(コルジリウム)
「虫草リウム」というのは苔リウムに冬虫夏草を組み合わせたものに付けた私の造語です。もしくは冬虫夏草Cordycepsとariumを合わせてCordyriumもありかなと思います。※やはりCordyriumはあまりよくありませんね。CordariumかCordycepariumか? う~ん、どちらもゴロがよろしくないね。1月23日追記。
数年前からクチキムシツブタケ(Perennicordyceps cuboidea)の培養を研究していて、昨年から確実に寄生させることが出来るようになったので試しに虫草リウムに仕立ててみました。以下、昨年育てた虫草リウムの記録です。
1月19日。寄生させた甲虫(キマワリ)の幼虫。虫に見えますが中はキノコに置き換わっていて当然動いたりはしません。キノコが虫の着ぐるみを着ている感じです。
木の枝を切り株に見立てて切り取り、根元の部分に寄生された幼虫を入れる穴を空けました。
適当なガラス容器に培養土を入れ、その上に切株をセットします。
周りに苔を配置したら完成。なかなか良い感じに出来ました!
1月25日。窓辺に置き、スプレーで水やりを続けて1週間、早くも幼虫の各節から白い菌糸が噴き出してきました。
3月19日。長野に行っている間、虫草リウムの水やりを家内に任せていました。久しぶりに自宅へ帰って虫草リウムを見たら子実体が伸びていました。電話で家内からは白いのが出てきたよと聞いていましたが実際に見ると感激でした。
3月23日。この辺りからぐんぐん伸び始めました。家内もずいぶん愛着が湧いてきたようでペットを育てているような感覚らしいです。
3月25日。深度合成をしてみました。
3月29日。この頃は毎日目に見えて伸びていきます。
4月11日。子実体の長さが完全に幼虫を超えました。
6月14日。長いものは幼虫の倍ほどになり老塾してきました。思った以上に長期間楽しめるものになりましたが結実には至りませんでした。本種は野外では年を越すので上手く管理すればいずれ結実も見られるかも知れません。
思った以上に楽しいものになりました。今シーズンは昨年より多く培養出来たので色々仕立ててみようと思います。