天然に

愛知県の自宅と長野県長和町を行ったり来たりの二拠点生活をしています。主に信州の風景、花、虫などの写真を載せたり、山での暮らしを書いています。

Sequatorに感激

 PENTAXユーザの私はこれまで星空や星雲は簡易追尾機能のあるO-GPS1を使用して来ました。一方、ネットで見かける素晴らしい写真は赤道儀を使って撮影した複数の画像をソフトウェアでコンポジットしているものが殆どです。夏に臼田のスタードームへ遊びに行った折に伺った話でもやはり星空は沢山の画像をコンポジットして仕上がているということでした。O-GPS1だけでは限界を感じていたのでネットで評判の良かったDeepSkyStackerというのを使ってみたのですが、高機能過ぎて使い方が難しく思うような結果が出せずにいました。
 今回、Sequatorというフリーソフトが有るのを知って使ってみたところとても簡単に使えて処理も素晴らしく早いし、なにより効果がはっきり実感できてすっかり気に入ってしまいました。日本語にも対応していましたが、これは使い方が簡単なのでどちらでもいいかなという感じでした。


 とりあえず試してみようとオリオン星雲の写真6枚をSequatorでコンポジットしたものです。

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 もとの画像を1枚だけそのままjpgにするとこんな感じです。ISO1600、SS10秒、F4.5です。O-GPS1を着けたK-70にDA★300mmで写しています。

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 Sequatorのスマートなところは使用する画像が酷くずれていてもきちんと合わせてくれることです。上の画像から連続して6枚撮影したものを使ったのですが、地球が動いていくのでどんどんずれていきます。最後の6枚目はここまでずれています。

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 たった6枚の、しかもズレズレの画像でちゃんと仕上げてくれるなんて本当に驚きました。中心が白トビしているのでもっと露出を抑えた画像を使ったらどうなるんだろうと思い、ISOを100にして写したものを12枚コンポジットしたのがこちらです。

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 う~ん、思ったより変わらないです。Sequatorが優秀過ぎるのと、私の画像がヘボ過ぎるのだと思います。もっと沢山の画像を使った方が良いかもしれません。それとSequatorにはHDRという設定項目があるので、露出を替えて写した画像を複数使用したらまた違った結果になるかも知れません。いずれやってみたいと思います。

 今回Sequatorで設定した箇所を書いておきます。
自動明るさ調整:オン
高ダイナミックレンジ:オン
熱いノイズを取り除く:オン
光害を減らす:オン 深い空で右から二番目