フジコブというカミキリムシ
カミキリ屋の友人がフジコブヤハズカミキリを探しに連れて行ってくれることになりました。コブヤハズカミキリの仲間は後翅が退化していて飛べないカミキリムシで、秋に新しい成虫が出てきて枯れ葉を食べます。成虫で冬を越して来年の夏頃まで生きるので飼ってみようと思います。今回探すフジコブは幼虫が針葉樹を食べるので、針葉樹林内の枯れ葉を狙います。針葉樹林内は枯れ葉が少ないのであらかじめ枯れ葉を仕掛けておきました。
車を停めて10分程歩いたあたりでカラマツ林内の笹に乗せて置いた枯れ葉の下にビーティングネットを入れ登山用ストックで叩いたら、なんとまぁ一発目からフジコブが落ちて来ました。直前まで雨が降っていたので濡れています。
私の使っているビーティングネットを見た友人が「なんだそれ、酷いな」と笑いますが、それもそのはず。前日に急遽作ったもので、倉庫にあった竹を割り、使ってないシーツを切って竹の四隅にテープで停めただけの超いい加減なシロモノです。「プロっぽいだろ?」と返しておきましたが、恐らく初心者ほどきちんとしたネットを使っているだろうからあながち間違いではないかも、と思います。写真の布に入っている青い線はシーツの模様です。
次の枯れ葉を叩く前に見るとまた居ました。絶好調です。
次の枯れ葉からも落ちてきました。ますます絶好調です。
今度は同じ枯れ葉に2頭止まっていました。
飼育をしてみたいので少し持ち帰ってとりあえず孫の虫篭に入ってもらいました。
虫篭の中でも枯れ葉をバリバリ食べています。
虫篭から大きめのタッパーへ移ってもらいました。庭にホウの木があるので、落ち葉を入れたら早速食べています。ホウの葉が好きみたいです。
5日後の写真です。産卵用に入れたカラマツの朽木に♀が止まっていました。産卵してくれたら良いなぁ。