秋の庭仕事
山野草の庭が茂り過ぎてきたので思い切ってシラネアオイやハッカクレンなどの株分け、植え替えをしました。
まずは大物のハッカクレンを掘り上げました。
土を落としたら簡単に二つに分かれました。来春の大きな芽が付いています。
今度は覚悟を決めてシラネアオイを彫り上げます。
葉っぱの端から端まで1mを超えてると思います。
土を落としても根がグチャグチャに絡んでなんともなりません。
根茎はもの凄く硬くてナイフじゃ刃がたたないので剪定ばさみでエイヤッとちょん切りました。今回二回目だけどやっぱりドキドキするなぁ。
切り口にトップジンMメーストを塗っておきます。
半分になったシラネアオイとハッカクレンを植えました。ずいぶんスッキリしました。残りの半分はどちらもお隣に貰っていただきました。葉もちょっと切ってやりました。シラネアオイは同じくらいの大きさになったのがもう一株ありますが、チキンなハートが持たないのでそちらは来シーズン株分けすることにしました。
次はこれまた茂り過ぎてきたギンバイソウです。
掘り上げると勝手にバラバラになったので株分けは簡単でした。
最後は大株になって窮屈そうなレンゲショウマを二株植え替えました。レンゲショウマは株分けしないで植え替えるだけです。これで一株です。
庭の花はすっかり秋に変わりアケボノソウ、アサマフウロ、サラシナショウマ、フジバカマ、センニンソウなどが咲いています。
アケボノソウ
アサマフウロ
フジバカマ
センニンソウは木に絡んで高いところで咲いています。
アケボノソウとアサマフウロを切り花にしてみました。
そうだ、クワガタを飼おう!(その2)
昨秋突然に思いついて飼い始めたコルリクワガタとツヤハダクワガタのその後です。
前回の記事はコチラです。
秋にそれぞれ成虫と幼虫をいくつか採集し、成虫は冷蔵庫で越冬させ幼虫はそのまま飼育を続けていました。4月になって日差しが暖かくなってきたころまずはコルリクワガタの成虫を冷蔵庫から取出し♂♀のペアで大きめの容器へ移しました。
産卵用に用意した枯れ木の上で交尾中のペア。
餌はホームセンターに置いてあったクワガタゼリーです。気に入ってくれたようで良く食べています。ゼリーが入っているのは常用している薬の空ケースです(笑)。
♀は期待したようには産卵してくれませんでした。9月になりナイフでそっと削ってみたところ残念ながら幼虫は居ませんでした。
秋に採集した幼虫はプラカップにこれまたホームセンターで購入したクワガタ用のマットを入れておいたところ、8月に入って蛹になり始めました。
8月末には羽化が始まりました。春までこのままの予定です。
コルリクワガタ♂。
コルリクワガタ♀。
ツヤハダクワガタの成虫はコルリクワガタより遅く夏に出てくるので冷蔵庫に入れたままにしていましたが、乾燥しすぎだったようで残念ながら7月に取り出した時には死んでしまっていました。
幼虫の方はカップに褐色腐朽した朽木を砕いたものとコルリクワガタと同じクワガタマットの両方を試していましたが、どちらも8月に入ると蛹になり始めました。褐色腐朽材を使った方は菌糸に巻かれて死んでしまったものがいました。
褐色腐朽材の蛹。
クワガタ用マットの蛹。
ツヤハダクワガタも8月末には羽化が始まりました。羽化した成虫はカップから出さないでこのまま年を越してもらおうと思います。餌の違いによる羽化率などはそのときに多少は判るかもしれません。
褐色腐朽材で羽化したツヤハダクワガタ。
クワガタ用マットで羽化したツヤハダクワガタ。
白駒池の苔の森
白駒池の周りをぶらぶらしながら苔やキノコを愛でてきました。α7ⅡにTAMRON20㎜です。
これまで何度も来たけれどこんな青空は初めて。
見てるととても神秘的な森ですが、下手くそが写すと面白くもなんともないただの藪になってしまったので、Luminar標準のLooksで誤魔化した写真が多いです。
もののけの森のあたりです。
暗い林床の苔の中から黄色いキノコが出ていました。
おっ、冬虫夏草がありました。苔をそっと分けてみたら蛹から出ていました。サナギタケでしょうか。緑の苔に橙色がとても映えてよく目立ちます。
この後もぽつぽつと見つかりました。
アワフキムシタケもありました。私的には北八で一番よく目にする冬虫夏草かな。
苔むした倒木の上に小さなキノコが出ています。上手い人なら絶好の被写体になると思うのですが、どうしてこう下手くそかねぇ。
しょうがないのでLuminarで弄ってみました。
大好物の亜高山針葉樹林です。
あっちにもこっちにもキノコ。
ドクツルタケかと思います。
倒木や地面からいろいろ出ています。
赤くて綺麗なんだけど、どう写したものかさっぱり判らない。
もうやけくそ。日の丸構図でなにが悪い!
キノコを同定するのはすっかり諦めました。苔もさっぱり判らないけど、ちょっと勉強してみようかなぁと思います。
保福寺峠へ行ったりなど
8月の終わりに美ヶ原北端の保福寺峠へ行ってきました。上田から松本への山越えの道で三才山峠の一つ北の峠です。古代東山道が通っていた由緒のある峠のようで、長野県の「しあわせ信州」というサイトで信州最古の峠と紹介されていました。また「日本アルプス」の名付け親として有名なウェストンが初めて日本アルプスと出会った場所でもあるそうです。
現在は県道181号が通っています。
峠の南側を少し山に入ったところにウェストンの碑があります。
車を停めてあたりをブラブラしていると松やコナラの林床にミヤマウズラが咲いているのを見つけました。
キノコもいくつか出ていました。これはハナイグチでしょうか。
少し菌輪になっています。
明るい藤色のキノコ。
大きな白いキノコがありました。ハラタケの仲間でしょうか。
ウスタケの仲間でしょうか。雨が降ったらどうなるんだろう。
ホウキタケの仲間。
傘の上にゴミを載せたキノコ。
立派なブナがありました。これ一本で空を隠してしまっています。
ちょっと斑入りな何か。
帰り道に県道沿いに出ていた「恋渡神社」の案内に惹かれて行ってみました。
婚活御守りが頂けるようになっていました。
神社の手前で道がコンクリート舗装になるところからはとんでもなく細くなるので、手前に停めて歩いた方が心穏やかに参拝できると思います。
うちの周りを散歩していてもキノコが目立つようになってきました。
白樺の倒木からはトゲトゲのキノコ。
上のトゲトゲに似て非なるキノコ。
食べられそうな雰囲気のキノコ。食べないけど。
冬虫夏草のクチキムシツブタケ。結実している株がいくつかありました。
シャクジョウソウがまだ咲いていました。
カラマツ林の道路際にミヤマモジズリを見つけました。アスファルトの舗装路沿いにこういう野生ランが咲いているところが信州って凄いなと思います。
ナガミノツルケマンも咲いていました。花はとても鮮やかな黄色をしています。
山野草の庭はレンゲショウマが最盛期になりました。
デッキの柱にナガゴマフカミキリ?が止まっていました。カメラを近づけても全然動かないなと思ったら死んでいるようです。
柱に思い切りしがみついている感じです。ボーベリアあたりにやられてしまったのかもしれません。このまま落ちなければしばらくして白いモクモクが出てくると思います。
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
脱ペンタックスを進めたのはいいけどマクロレンズがAPS-C用の30mmだけになってしまいました。せっかくα7を買ったのでフルサイズ用マクロが欲しいなとシグマのカミソリマクロを買いました。
まずは我が家の老猫(20才と6ヶ月)。f2.8開放です。夜間の室内なので1/30秒、ISOは1600まで上がっています。
近くの山へカミソリマクロを連れ出してみました。
クロヒカゲとオオセンチコガネを見つけましたが、私には手持ちでこのレンズの性能は活かせないな。
庭で三脚を立て花や虫を写してみました。
咲き始めたツリガネニンジン。マニュアルでのピント合わせがこれまで使ったどのレンズよりやり易い! これはいいなぁ。被写界深度がとても浅いというのもあると思いますが、「あ、ここだ」というのがファインダーでもモニターでもとても判りやすいし、フォーカスリングの感触もとても良い。バイワイヤ式はどうも苦手意識がありましたが、このレンズはいいなぁ。3.5とちょっとだけ絞っていますが久しぶりの玉ボケも嬉しい。それに逆光めちゃくちゃ強そう。
これは少し開けて3.2。
こちらは開放2.8。
先日TAMRON20㎜で写したキレンゲショウマ。このレンズも好きだけど玉ボケを狙うのは似合わないね。ちなみに3.5。
咲き残りのヤマアジサイに居たカマドウマの仲間? 8まで絞ってみました。
フシグロセンノウを開放で写しました。開放でも合焦部はしっかり解像してます。α7Ⅱだと完全にレンズの勝ち。
シダの上にカマキリが居ました。開放と3.5。
デッキにクサカゲロウ類のものと思われる卵を見つけました。優曇華(うどんげ)ですね。
切り出してみました。
もうヌスビトハギが咲く季節になってしまいました。5.6と8です。
このレンズ、楽しいです。ピントが合わせやすいのときっちり解像してくれるのがなんとも嬉しい!
梅雨が明けました
梅雨明けは激しく季節が変わりますね。先週まで朝夕はストーブを着けたりしていたのにいきなり真夏になりました。こういうときは涼し気な渓流が良かろうと久しぶりに300㎜の望遠レンズを連れて出掛けてみました。
ウツボグサが沢山咲いています。
ツマグロヒョウモンが吸蜜に来ていました。
シモツケの綺麗なピンクの花があちこちで満開になっています。
フタスジハナカミキリが交尾中でした。
少し日陰に咲いているのはヤマアジサイかな。
クガイソウも咲いています。
吸蜜に来ている蝶はギンボシヒョウモンでしょうか。
道端の葉っぱにモモグロハナカミキリが止まっていました。
うちの庭ではとっくに終わったヤマオダマキが丁度見ごろになっています。
渓沿いにオレンジの花が咲いていたのでなんだろう近寄ってみればクルマユリでした。上流から流されてきたのでしょうか。
日陰の葉にウラゴマダラシジミが止まっていました。
なかなか気持ちよかったので数日後にもう一度行ってみたらミドリシジミ類が沢山いました。
地上に何頭も降りているのでなにをしているのかと思ったらどうも給水しているようです。
葉っぱに空いた小さな穴から口吻を差し入れて水を飲んでいるようです。
何種類か混じってそうですがよく判りません。
翅を開くと宝石のようです!
陽が高くなるにつれて梢に止まっているものが多くなり写しにくいです。
二頭の♂が空中戦をしています。
イチモンジチョウやサカハチチョウも道に降りていました。
大好きなウラキンシジミを見つけました。
なんとも可愛らしいシジミ蝶です。日本の特産種だそうで、派手ではありませんがとても東洋的な雰囲気の良い蝶だと思います。
ヒヨドリバナにも蝶が来ていました。
萩の蕾にルリシジミが産卵していました。
北八の苔の森にも行ってきました。
野生ランがパラパラ咲いています。これはキソチドリでしょうか。
こっちはコイチヨウランかな。
サナギタケがありました。標高2100mくらいのところです。こんな高いところにもあるんですねぇ。
冬虫夏草といえば先日ブナの森でコガネムシタンポタケを見つけました。苔むした倒木から鮮やかなオレンジ色の子実体が出ていました。是非見てみたいと思っていた冬虫夏草だったので物凄く嬉しかったです。
少し表面を剝がしてみたら宿主の幼虫は白い菌糸に巻かれてよく判りませんが茶色い頭部がはっきり見えていました。撮影後はまたそっと戻しておきました。
庭ではソバナが咲き始めました。
朝、コーヒーを飲んでいたら窓の外をシジミチョウが飛んでいました。肉眼ではなんだか判らなかったのでカメラを持ってきて窓から写してみたらミヤマカラスシジミのようです。
夜、家の灯りにコクワガタがやってきました。
山暮らしの日常
庭では春の花が終わり葉っぱばかりだったのがようやく次の花が咲き始めました。
クガイソウは一番下の花が咲き始めました。風に吹かれて倒れては起き上がるたびに捻じれていきます。
ガクアジサイと京鹿の子が隣り合って咲いています。京鹿の子はとても鮮やかなピンクをしていますが花が小さいので優しい感じがします。
緑の中に物凄い存在感の真っ赤なセンノウ。こぼれ種で少しずつ増えてます。
剣山の名花キレンゲショウマが面白い形の蕾を上げてきました。
ナツツバキも咲き始めました。高いところで咲いているので落ちてきた花を見て楽しみます。
庭の隅に自生しているヒトツボクロ。地味な野生ランですが結構気に入ってます。
これも自生しているウメガサソウ。暗い林床でも花付き良く咲いています。部分的菌従属栄養植物だそうで、光合成だけに頼らず菌類から栄養と取ることができるようです。
今年も名もない冬虫夏草が出てきました。昨年の古いストローマから新しいのが2本伸びてきています。凄いですね、ちゃんと生きてるんだなぁ。
ローズヒップ用といって貰った野バラ。今年は蕾が多いので実が採れるかもしれません。
長く庭を彩ってくれていたミヤコワスレもそろそろ終盤になってきました。
日向ではラベンダーにクレマチスも咲き出しました。
庭の一画がワイルドベリーに占拠されそうになっています。
ワイルドベリーと領地争いをしているレモンバーム。
イチゴは最後の一粒になりました。完全に熟してから採るので凄く甘くて美味しい。
ジュンベリーが赤くなりだしました。昨年実を付け過ぎたので今年は不作です。
ブルーベリーもだいぶ大きくなってきました。
久しぶりに鯖燻を作りました。塩サバの透明の皮を剝いて骨抜きしたら脱水するためにピチットシートに包んで冷蔵庫に入れます。
翌々日、サーモスタットを70±2℃にセットして2時間燻製にします。
出来ました。サンドイッチにすると旨いです。
薪棚の常連、ゴマフカミキリ。
薪棚にはゾウムシもいました。地味だなぁと思ったけど写真で見るとなかなか和の色彩です。顔のあたりはオオアリクリっぽいね。
チャボヒゲナガカミキリが玄関の柱に止まってこちらを見下ろしていました。
コナラの枯れ木にはナガクチキがいました。
ホタルブクロの花茎にゴミが付いているかと思ったらツノゼミでした。トビイロツノゼミというやつでしょうか。
変な恰好をしたハエが居るなぁと思って写してみたら、なんとまぁエイリアンだねこりゃ。
冬眠していたフジコブヤハズカミキリが起きたので餌をあげました。ホウの枯れ葉が好きみたいです。
夜、雨戸を閉めようとしたらサッシにトリハガが止まっていました。見るたびに不思議な翅をした蛾だなぁと思います。鳥羽とは上手く名付けたものです。
サラリーマンをリタイヤしてからは週末ではなくずっと信州に居るのでこの”週末山暮らし”というカテゴリはちょっと変なのですが、まぁ人生の週末というか終末ということでこのままにしておきます。